阿佐谷地域区民センター協議会 
阿佐ヶ谷

【地域情報】2025年阿佐谷七夕祭 8月7日(木)~11日(月) 開催前にお話しを伺いました

🎋「阿佐谷の夏の風物詩」と言えば、「七夕祭」を思い起こされる方が多いのではないでしょうか。
  1954年(昭和29年)から始まったこの行事は、まだアーケードのなかったパールセンター商店街を舞台として発展を続け、
  今年で69回目の開催を迎えます。色とりどりの笹や趣向を凝らしたはりぼてが並び、阿佐谷の街を華やかに彩る
  このまつり、今年は8月7日(木)~11日(月)に開催されます。昨年、一昨年とも100万人を超えるお客様で賑わったそうです。
  このたび、第1回からの歴史を知るパールセンター商店街の方にインタビューのご協力を頂き、知られざるエピソードの数々を
  伺うことができました。その一部をこちらでご紹介します。

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お話を伺った方:阿佐谷パールセンター 阿佐谷商店街振興組合 丸山 俊一 様

阿佐谷七夕祭は、お客様の足が遠のきがちになる暑い盛りの8月、なんとか阿佐谷の街に大勢の人を集めることができない
だろうか、と当時の先輩たちが東北三大夏まつり(青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、仙台七夕まつり)を視察した結果、
阿佐谷の街には七夕まつりが一番ふさわしい催しだという結論になり開催が決まったそうです。

その当時から現在に至るまで関係各所にご協力頂きながら、商店街が中心となり手づくりのイベントとして開催しております。
当初、はりぼては和紙を使い、商店の営業終了後に各店舗が工夫を凝らして作っていました。
アーケードが完成した後(1962年/昭和37年)は、現在の素材へと変化しておりますが、「お客様に喜んでいただけるものを
手づくりで」という精神は現在までずっと引き継がれています。

お祭りを彩る出店は、以前は各店舗の商品を店先で販売しておりましたが、最近は食品や飲料など、はりぼてを鑑賞しながら
お客様に楽しんで頂けるようなものが主流になっています。
私の作っているはりぼては4~5mを超えるもので、まず身体のパーツを作ってから制作場所としてお借りしている中学校へと
数人がかりで運び、完成品へと仕上げていきます。

もちろん、完成品を運ぶのも数人がかり。制作期間は2~3週間とそれほど長くはありませんが、
「お客様が見て喜んで頂けるもの」をテーマに一生懸命作っています。使用するペンキも、舞台用のものを
使ったりしているんですよ。
これまで商店街がはりぼて作りの中心でしたが、昨今はもっと気軽に参加して頂きたいという考えから、
「ミニはりぼて作り」の参加者を公募しています。これは、1000円の材料費でミニはりぼてキットを提供して、
思い思いの飾りを作って頂くという試みですが、今年は60体募集したところ、すぐに申込が埋まってしまいました。
阿佐谷内外の方々からご参加を頂いており、まつりの楽しみがより一層広がっていると感じます。
少しでもはりぼて作りの助けになればという趣旨で、6月末に「講習会」を実施しています。

また、地域の学校にも出張して、授業の一環としてはりぼて作りを伝授しています。
今年も、皆さんに喜んで頂けるようなはりぼてを作ってまいりますので、どうぞお楽しみに!
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毎年、夏休みの映画タイトルや昔話などからはりぼて飾りのテーマを検討されている丸山さん。
今年のテーマは?・・とお訊きしたところ、快く教えて頂きました。
さて、何でしょうか・・・?
皆様もぜひ、丸山さんの作品を始めとする力作ぞろいのはりぼてを鑑賞に足を運んでください。

なお、過去の名作もこちらのHPからご覧になれます。

阿佐谷七夕まつり傑作100選

  



丸山俊一様

第1回のはりぼて飾り(丸山様のお父様制作)

今年は8月7日~11日開催